
いつも利用している図書館の新着本リストで目について手に取った本です。
著者のジェーン・スーさんは、私がいつも聴いているpodcast番組「オーバー・ザ・サン」のパーソナリティのひとりです。
ジェーン・スーさんの著作は、以前にも「
おつかれ、今日の私。」というエッセイを読んでいますが、ご自身の立ち位置や価値観をしっかり踏まえた心優しい内容には共感するところがありました。
本書でも同様に多くの気づきがあったのですが、その中からひとつ覚えとして書き留めておきます。
「人付き合いの解像度」とのタイトルの章から。
(p135より引用) 命を明日に繋げる理由はいくつもあるが、私にとってそのうちのひとつが、新しい知見を得て世界の見方を更新することだ。同じ景色を同じように見ていては、いずれ飽きてしまう。
自分とまるで異なる気質を持つ相手と話をすると、同じ景色を見ていても、目に入るものが違って驚く。解釈や反応がことごとく予想外のところから飛んできて、頭に大きなクエスチョンマークが浮かび上がる。
このあたりの感覚は、私も大いに首肯できます。
考え方や行動が自分と「同じ」であることは期待しない、むしろ「違い」がないと不自然だし、物足りないんですね。
本書は、「婦人公論」に連載されたエッセイの加筆・修正版なので、書かれている内容も明確なターゲット層をイメージしたものです。
なので、そういった旧来の視点では、私は完全に範疇外になるのですが、それゆえ “予想外の新たな気づき” に邂逅するチャンスも大きくなるわけです。
それが、この手のエッセイを読む最大の魅力ですね。
