OMOI-KOMI - 我流の作法 -

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2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

三教指帰 (弘法大師)

先に諸橋轍次氏の「孔子・老子・釈迦『三聖会談』」という本を読んだのですが、その本での「三聖人が一堂に会しての鼎談」という設定は、弘法大師の著作の影響ではないかとのコメントを見ました。 そこで、その「三教指帰(弘法大師)」を読んでみたのですが…

孔子・老子・釈迦「三聖会談」(諸橋 轍次)

孔子・老子・釈迦が一堂に会して世界観・人生観等を語るという設定の本です。 著者自身がコーディネータ的に話題をふるのですが、折角の企画の割にはちょっと物足りない感じがしました。 複数のことがらを比較して何かその特徴(コンセプト)を導き出す手法…

心と身とに懸待あること (兵法家伝書(柳生 宗矩))

(兵法家伝書(柳生 宗矩)p35より引用) 「懸とは、立ちあふやいなや、一念にかけてきびしく切つてかゝり、先の太刀をいれんとかゝるを懸と云ふ也。・・・待とは、卒尓にきつてかゝらずして、敵のしかくる先を待つを云ふ也。・・・懸待は、かゝると待つとの…

変化と多様化

(「価値組」未来企業へのシナリオ(監修:島田 精一)p252より引用) “変化が常態”の時代だから、多様な価値観や経験を持った新しいスタイルのリーダーが求められている(富士ゼロックス:高橋秀明氏) 「変化」するのが当たり前。 こうなると、個々人とし…

著作と文体 (ショウペンハウエル)

(p30より引用) 最近の発言でありさえすれば、常により正しく、後から書かれたものならば、いかなるものでも前に書かれたものを改善しており、いかなる変更も必ず進歩であると信ずることほど大きな誤りはない。 先人を否定をすることはたやすいことです。特…

兵法家伝書 (柳生 宗矩)

(兵法家伝書(柳生 宗矩)p22より引用) 治まれる時乱をわすれざる、是兵法也。国の機を見て、みだれむ事をしり、いまだみだれざるに治むる、是又兵法也。 本書は、巻末の解説によると、「新陰柳生流の基本的伝書」で、1632年、柳生但馬守宗矩が62歳のとき…

矛盾は創造の母 (野中郁次郎氏)

(「価値組」未来企業へのシナリオ(監修:島田 精一)p146より引用) 新たな価値は既成価値との矛盾から生まれる場合が多く、矛盾を組織として議論できる環境づくりが重要(富士ゼロックス代表取締役副社長 高橋秀明氏) この環境の中で、組織としての「問…

思索 (ショウペンハウエル)

ショウペンハウエルは、ペシミズムの哲学で有名な19世紀ドイツの哲学者です。 エンカルタ百科事典によると、彼の主張はヘーゲルの観念論的哲学に強く反対したもので、「物自体とは実は意志であり、表象としての世界の根底には、意志としての世界が横たわって…

当たり前の徹底

(「価値組」未来企業へのシナリオ(監修:島田 精一)p145より引用) トヨタ自動車の強さは、合理的精神に基づいて、当たり前のことを当たり前に、徹底してやってきたところにあります。実はこれが一番難しいことなのですが、そこには特別なノウハウがある…

これもイソップ? (イソップ寓話集)

イソップ寓話の中でもとりわけ有名なもののひとつが「アリとキリギリス」でしょう。 この話の原型はイソップ寓話には2話あります。岩波文庫の「イソップ寓話集(中務哲郎訳)」では、「112 蟻とセンチコガネ」と「373 蟻と蝉」です。 このためでしょうか、…

絵のない絵本 (アンデルセン)

普通よく手にする本とは全く感じの違ったものを読んでみました。 私も遥か昔、いくつかのアンデルセンの童話は読んだのですが、しばらくぶりのアンデルセンです。 形式は、若い絵本作家に月が語る33の短編集です。 内容は、童話というより、(童話的な書きぶ…

マキアヴェリの「運命と自由意志」論

(p189より引用) この世の事柄は運命と神とによって支配され、人間は自らの思慮を用いてその動きを変えることはできず、それに対しては手の施しようがない、という意見を多くの人々が昔から懐き続けている。・・・しかしながら人間の自由意志は消滅せず、し…

ちょっと気になった話 (イソップ寓話集)

イソップ寓話のストーリの癖として、素直に善行(たとえば正直であることとか)を勧めているものは多くないようです。むしろ、正直過ぎることで騙されたり、思慮の浅さによって不幸な目に会ったり、という形で忠告してくれています。 そういったものが多い中…

二兎を追って二兎を得る

(「価値組」未来企業へのシナリオ(監修:島田 精一)p103より引用) かつて“品質とコストはトレードオフだ”とされていた時代があった。しかし、TQCにより、プロセスがきっちりデザインされ管理された結果、両者は両立し、“品質が上がればコストが下がる”と…

数学的思考 (森 毅)

先に芳沢光雄氏の「数学的思考法」という本を読みました。 今回の森毅氏の本は、タイトルとしては「法」が取れただけの一文字違いなのですが、取っつきやすさという点では大いに差がありました。 この本を理解するには、ある程度の高等数学の知識と最低限の…

君主論≠マキアヴェリズム

君主論→マキアヴェリ→マキアヴェリズム→「目的のためには手段を選ばない」→「権謀術数」と連想ゲームは進みます。 が、実際「君主論」のどこを読んでも、マキアヴェリは「目的のためには手段を選ばない」などとは言っていません。 むしろ、以下のように、極…

時空の隔て (イソップ寓話集)

イソップ(英語名)は、前6世紀のギリシャの寓話作家でギリシャ語名はアイソポスと言います。幼いころ誰でも耳にした寓話のいくつかはイソップにより語られたものでしょう。 日本へは16世紀末にキリシタン宣教師によってイソップ寓話集のラテン語版がもたら…