2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
竹内薫氏の本は、チョッと前に流行った「99.9%は仮説」がはじめてでしたが、本書はそれより前の著作です。 相対性理論と量子力学の発見を端緒とする現代物理学の展開が、世界像を大きく変えたということなのですが、そもそもの従来の物理学で理解されていた…
ビジネスに活かす「投資」としての「読書」の薦めです。 そのための「多読」のノウハウを開陳した本です。 私の読書の動機とは全く異なるので、私自身は、この本で示されている「多読法」を実際やってみようとは思いませんが、読書の目的が著者と一致するの…
臨床心理学者の河合隼雄氏、詩人の谷川俊太郎氏、ノンフィクション作家の立花隆氏、それぞれ異なる分野で活動している3氏が、読むこと、聴くことについて語ります。 河合氏の語る「カウンセリングでの聴き方」は、想像と異なり興味深いものでした。(p22よ…
本書は、物理学誌の読者投票で選び出された科学史に残る著名な10の実験を紹介したものです。 著者は、科学実験における美の要素として、「深いこと(基本的であること)」「効率的であること」「決定的であること」の3つを挙げています。 その基準に照らし…
第六章「どうしたら『知性』を磨けますか?」の章での姜尚中氏の指摘です。(p126より引用) “勉強する”ということは“考える”ことですから、非常に抽象的な作業です。ところが、この抽象性を伴う作業は、切実でリアルな体験に裏付けされていないと、とてもも…
第五章「激変する『メディア』にどう対処したらいい?」の章で、姜尚中氏は以下のようなアドバイスを贈っています。(p110-111より引用) 昨日と同じように今日があるし、今日と同じように明日が続くだろうと信じられているわけです。これをテレビで確認する…
姜尚中氏の本は初めてです。 本書は、集英社女性誌ポータルサイト(s-woman.net)に掲載した連載記事をもとに加筆修正したものとのことです。記述は平易で非常に読みやすく、著者の考えがストレートに記されています。 内容は、 『お金』を持っている人が勝…
著者の畑村氏の本は、今までも何冊か読んでいます。 この本では、数の感覚を磨くための身近な方法を、分かりやすい文章で紹介しています。 数に強くなるためには、(至極当然ですが、)先ずは、すべてのものを「数」で表すということが基本になります。しか…
ある主張が詭弁かどうかを問題にする前に、すでにその主張で用いられる物事の「名づけ」において、議論の前哨戦が始まっています。 たとえば、テロリストが人質をとって法外な対応を要求している場合。主張の仕方、問いの立て方によって、yes/noや答え易さ…
著者の香西氏の専攻は「修辞学」です。 著者は、論理的思考を「実際の議論」の中におき、その不適合性を次々と指摘して行きます。 「論理的思考」では「事実」に基づき立論します。が、著者によると、「事実」を表現するのもそんなに簡単ではないということ…
だいぶ以前になりますが、ふとっちょパパさんが、阿刀田高氏の「楽しい古事記」という本を紹介されていました。 古事記は、幼い頃、「やまたのおろち」「因幡の白兎」「海彦・山彦」といった断片的な昔話としては読んだことがあるのですが、「古事記」として…
松陰語録の続きです。 本書は、松陰の「語録」ではありますが、松陰自身が編んだものではありません。 編者が松陰の著作や書簡から選出したものを並べたものです。そこには、「編者の価値観(選定基準)」というフィルターがかかっています。(もちろん、こ…
吉田松陰関係の本は、このBlogでも何冊かご紹介していますが、今回は、ストレートに「松陰語録」です。 松陰の著作や書簡等から、編者が日々366の「ことば」を選び並べたものです。 詳細な解説はなく現代語訳も直訳調ですが、それがためにかえってダイレクト…
渋沢栄一氏(1840~1931)は、明治・大正期の指導的実業家として有名です。 しかし、実業にたずさわるまでの生涯は、幕末の動乱の只中、波乱万丈だったようです。 武蔵国榛沢郡血洗島(埼玉県深谷市)の富裕な農家に生まれた渋沢氏は、若きころ、江戸で尊王攘…
たまたま図書館で目に入ったので借りてみました。 以前読んだ「アースダイバー」や「地図から消えた東京遺産」といった本と関心の根は同じです。 このところ、営みとしての必然性の薄い市町村合併等による「名前の喪失」が著しく、さらに、代わりに登場した…