OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary People

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

伝統芸術 (ゴジラと日の丸(片山 杜秀))

著者の片山杜秀氏は、もともとは政治思想史の研究者ですが、音楽・映画・演劇といったジャンルにも造詣が深くその方面での評論活動も活発です。 そういう背景もあり、本書では、「伝統芸術」の世界が、しばしばコラムの題材として取り上げられています。 そ…

時代観・社会観・人間観 (ゴジラと日の丸(片山 杜秀))

採録されている400を超えるコラムの中から、さらに、私の興味を惹いたコメントの紹介を続けます。 まずご紹介するのは、「作曲家古関裕而氏による戦時歌謡」をテーマにした小文です。(p93より引用) 試みに、古関が敗戦間際に作った『嗚呼神風特別攻撃隊』…

平田昭彦、川谷拓三 (ゴジラと日の丸(片山 杜秀))

文字が小さくて、それでいてボリュームのあるコラム集です。 収録されているコラムは全部で400本を越えるのですが、その中から順不同に私の興味を惹いたものをご紹介します。 まずは、「ゴジラ第1作(昭和29年(1954年))」に出演した俳優平田昭彦さんを取…

帝国ホテルの不思議 (村松 友視)

「帝国ホテル」。ある種構えてしまう響きですが、他方、私にとっては勤めている会社がご近所さんということもあり、ちょっとした親近感も抱いているホテルです。 本書は、作家村松友視氏が、帝国ホテルの様々な部門で働く30人への取材を通して、「帝国ホテル…

生物から見た世界 (ユクスキュル/クリサート)

ちょっと前、日本における動物行動学の第一人者日高敏隆氏が著した「世界を、こんなふうに見てごらん」という本を読みました。視点の転換という点では非常に刺激的な内容でした。 本書はその日高氏が訳出した古典的名著で、流石に大変興味深い内容を提供して…

夢で逢いましょう (藤田 宜永)

YouTube: 懐かし昭和『テレビ流行語』 この本も、今年の目標の「小説食わず嫌い対策」の流れで読んでみた本です。 「夢で逢いましょう」というタイトルに惹かれて手に取りました。 主人公は60歳を過ぎた幼馴染み三人組。1960年代から70年代を懐かしむ世代に…

グーグルでの3年間(グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた(辻野晃一郎))

本書の後半は、著者がグーグル日本法人社長時代を語った章です。 その中から、いくつかの気付きを書き止めておきます。 まずは、よく言われている「グーグルのビジネスモデル」についてです。(p195より引用) グーグルの基軸となっているビジネスモデルは、…

ソニーでの22年間(グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた(辻野晃一郎))

著者の辻野氏は22年間のソニー在職後、3年間グーグル日本法人の社長を歴任しました。 本書は、日米を代表する両社での貴重な体験を記した自伝的著作です。 本書で語られるひとつは柱は、「なぜソニーは凋落したのか」というテーマです。 その理由の一端は、…

かけがえのない人間 (上田 紀行)

著者の上田紀行氏は、仏教にも造詣が深い文化人類学者です。 本書の中心に据えている著者の危惧は、人間を「交換可能な『使い捨て』られる存在だ」と見る今の社会風潮にあります。著者が主張するアンチテーゼは、「人間は『かけがえのない存在』だ」という考…

木暮荘物語 (三浦しをん)

今年の読書の目標が「食わず嫌い」をなくすこと。そういう点からいえば、文学的なジャンルの作品に無理にでも挑戦しなくてはならないわけです。 以前は、サスペンス・ハードボイルド系はそこそこ読んでいたのですが、最近はよほどの時間つぶし目的でないと手…

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 (カーマイン・ガロ)

</object> YouTube: Apple Music Event 2001-The First Ever iPod Introduction アップルCEOのスティーブ・ジョブズは、その経営手腕もさることながらプレゼンテーションの見事さでも有名です。 もちろん、そもそも彼が紹介するプロダクト自体とても魅力的なのですが…