OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary People

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

原点 (人間と国家―ある政治学徒の回想(上)(坂本 義和))

大学4年のとき、本書の著者坂本義和先生の国際政治のゼミをとっていました。もう30年ほど前、ちょうど第二回国連軍縮特別総会(SSDⅡ)が開催された頃です。 本書は、坂本先生の少年時代から現在にいたるまでの回顧録。大変興味深いエピソードが多数綴られて…

夜叉ヶ池・天守物語 (泉 鏡花)

教科書にも出てくる作家の作品を実はあまり読んだことがない・・・、その反省から先般も島崎藤村の「夜明け前」を読んでみたのですが、本書はその流れです。 今回は「泉鏡花」の短編戯曲。妖怪と人間との絡み合い、鏡花の描く世界の中では人間界の方が不可解…

天災と日本人 寺田寅彦随筆選 (寺田 寅彦)

今般の東日本大震災を機に、改めて災害に対する備えとそもそも災害も含めた自然観を振り返る意味で手にとった本です。 著者は物理学者であり随筆の達人寺田寅彦氏。 日本列島の地勢の特殊性を踏まえ、自然科学を礎としつつも日本人論にも踏み込んだそれぞれ…

ウィキリークスの衝撃 世界を揺るがす機密漏洩の正体 (菅原 出)

ウィキリークスにより夥しい量の機密外交文書がオープンにされて約1年。 本書は、「ウィキリークス」とその創設者「ジュリアン・アサンジ」をテーマにしたノンフィクションです。 従前の軍事・外交における「常識」を根底から覆し世界に激震を走らせたウィ…

第二部から 想いの瓦解 (夜明け前(島崎藤村))

「夜明け前」、第二部は、大政奉還以降です。徳川の時代は終わり、半蔵にとっては待ちに待った新たな時代の幕が開きました。(二部上p158より引用) 「王政復古は来ているのに、今更、勤王や佐幕でもないじゃないか。」 寝覚の蕎麦屋で逢った時の友人の口か…

第一部から 木曾山中の苦悶 (夜明け前(島崎藤村))

教科書にも載っているような有名な作家の代表作品は数多くありますが、正直なところあまり読んでいません。それではまずいということで、機会をつくって少しでも手にとってみようと思っています。 さて、今回は島崎藤村の「夜明け前」。恥ずかしながら、この…

サンデル教授の対話術 (マイケル・サンデル)

「ハーバード白熱教室」で大いに話題になったM.サンデル氏の教授法につついて、氏自らが語ります。本書の後半は、サンデル氏と交流の深い千葉大学小林正弥教授によるサンデル氏の講義術の解説となっています。 さて、最も気になる、サンデル氏の「ソクラテス…

絆回廊 新宿鮫X (大沢 在昌)

この手の読物を昔の言い様では「ハードボイルド」というのでしょう。「新宿鮫」もシリーズ10を数えました。 20~30年ほど前、大藪春彦氏や北方謙三氏の作品を結構読んでいたころもあったのですが、最近はこういうジャンルの本は全くといっていいほど読まない…

たった2つの質問だけ! いちばんシンプルな問題解決の方法 (諏訪 良武)

かなり以前に、お付き合いのある会社の方からいただいていた本です。テーマは「問題解決の方法」。 著者のメッセージは本の帯にシンプルに書かれています。 「「タテの質問」で掘り下げて本当の問題を見つけ出し、さらに「ヨコの質問」で問題の全体像を把握…

オンリー・ミー―私だけを (三谷 幸喜)

混んだ通勤電車の中で読む文庫本が切れたので、手近にあった本を手に取りました。 いろいろなジャンルの本を読んでみようということもあり、今回は脚本家三谷幸喜さんの軽めのエッセイ。10年ほど前の本です。 内容は玉石混交ですが、ともかく毎回何がしかの…