OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary People

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

失敗と学習 (ビジョナリー・ピープル(ジェリー・ポラス他))

この種の多くの本で共通して説かれていて、やはり本書でも指摘されている点をいくつかご紹介します。 まずは、「失敗」について。 本書では、「敗者はそれを失敗だと言い、勝者はそれを学習だと言う」という項で、何人かのインタビューをもとに「失敗の効用…

何をするか (ビジョナリー・ピープル(ジェリー・ポラス他))

「ビジョナリー・カンパニー」の著者が書いた「ビジョナリー・人物版」です。 10年間200人以上の「継続的に成功をおさめている人」に対するインタビューをもとに、それらの人々の共通項を明らかにした著作です。(超有名人もいれば、日本ではあまり馴染みの…

知の休日-退屈な時間をどう遊ぶか (五木 寛之)

今から10年ぐらい前の五木寛之氏のエッセイです。 五木氏流の「休日の過ごし方」を、本と遊ぶ、アートと遊ぶ、車と遊ぶ、体と遊ぶ…といった8つのテーマごとに紹介しています。五木氏のエッセイの中でもかなり軽めです。 さて、内容ですが、「アートと遊ぶ」…

個人的な愛国心 (日垣 隆)

日垣氏の本は、初めて読んだ「知的ストレッチ入門」に続いて2冊目。 この本も「ふとっちょパパ」さんが紹介されています。 本書は「日刊ゲンダイ」や「北海道新聞」などの連載記事がもとになっているとのこと、日垣氏一流の厳しい攻め口で「時事問題」を抉…

14歳からの哲学-考えるための教科書 (池田 晶子)

著者の哲学者池田晶子氏は1960年生れ。ほぼ私と同年代です。(今年(2007年)2月に、若くしてお亡くなりになりました) 本書は、タイトルにあるように中学生(14歳)を意識して、「自分で考える」ということを哲学的なアプローチで説いているものです。(p4…

福沢諭吉 国を支えて国を頼らず (北 康利)

福沢諭吉の本は、今までも、諭吉自身による「福翁自伝」「学問のすゝめ」などを読んでいます。 今回は、北康利氏による「福沢諭吉伝」です。 福沢諭吉の生涯を、誰にも分りやすく、平易な文体で丁寧に紹介していきます。 従来からよく言われていたことですが…

ウェブ人間論 (梅田望夫・平野啓一郎)

以前、著者のひとり、梅田望夫氏によるベストセラー「ウェブ進化論」は読みました。 内容はかなりしっかりして大いに参考になったのですが、同じ著者の似たようなタイトルの本にはどうも手が伸びませんでした。 が、さすがにずっと気になり続けていたので、…

日本の歴史 (17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義(松岡 正剛)

本書の第四講は「日本について考えてみよう」というテーマです。 神話の時代から説き始め、室町時代の「世阿弥」に至ります。 その論考の中で、興味深かったのは、「あはれ」と「あっぱれ」。 松岡氏は、この言い換えを「公家文化」から「武家文化」への転換…

正剛講義 (17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義(松岡 正剛)

本書は、松岡氏が帝塚山学院大学で行った「人間と文化」というテーマの講義をもとにしたものです。 時間的に空間的に様々な事象を「関係」付けながら俯瞰的に歴史を紡ぎ、新たな意味づけを行って行きます。まさに、「正剛流」です。 松岡氏の思考の基本コン…

リクルートのDNA-起業家精神とは何か (江副 浩正)

ある程度の年齢以上の方は、著者の江副浩正氏の名前は鮮明に記憶に残っているでしょう。私もその年代ですし、実は、個人的にもいろいろな思いがあります。 江副氏は、情報サービス業の大手企業「リクルート」(当初の社名は「大学新聞広告社」)の創業者です…

意中の建築 下巻 (中村 好文)

上巻に引き続いて一気に読み通しました。 下巻の収録建築は13。そのうち6つは日本国内の建築です。 そのうちのひとつ、栗林公園にある「掬月亭」。 総面積75haという広大な回遊式庭園の一角、南湖の辺に立つ数寄屋造りの「茶屋風」建築です。 128枚の雨戸を…

意中の建築 上巻 (中村 好文)

「ぶっく1026」さんの書評Blogで紹介されていたので手にとってみました。 建築関係の本は、以前も安藤忠雄氏の「連戦連敗」や古市徹雄氏の「世界遺産の建築を見よう」を読んだりしています。 今回の本は、建築家中村好文氏の記憶に深く残った内外の建築を紹…

理科教育 (科学の現在を問う(村上 陽一郎))

いくつかの著作で村上氏が繰り返し説いているテーマが、「日本における理科教育の弱化」の問題です。 これは、10年前の本書でも問題点として指摘され、現在もなお改善されていない課題です。むしろ、問題がより深刻化している気もします。 この点につき、村…

技術の礎 (科学の現在を問う(村上 陽一郎))

村上氏の著作は、以前にも「やりなおし教養講座」「新しい科学論」といった本を読んでいます。 今回読んだ「科学の現在を問う」という本は、時期的には両書の間ごろに書かれたものです。したがって、「現在」といっても今から約10年前のことになります。 10…

哲学、脳を揺さぶる - オートポイエーシスの練習問題 - (河本 英夫)

「オートポイエーシス」。今まで聞いたことがなかった言葉です。 この本によると「自己の産出的形成運動」のことだそうです。 哲学系の本は凝りもせず何冊か読んでみていますが、これも難解でした。 その中でも、何となく分かった気になったフレーズをご紹介…

ヒトラーの死を見とどけた男―地下壕最後の生き残りの証言 (ローフス・ミッシュ)

著者のローフス・ミッシュ氏は、元親衛隊アドルフ・ヒトラー連隊の隊員でした。1937年に入隊し、1945年ベルリンの総統官邸でヒトラーが自決するまで、ヒトラーの身近にいました。 そのミッシュ氏が、ヒトラーとその周辺の人々そして自分自身について語った回…

財政破綻の皺寄せ (歴史から読む現代経済(日本経済新聞社))

現在の日本は国債残高が巨額化し、財政面での大きな課題となっています。 歴史を遡ると、国債制度は1692年英国で始まったそうです。当時の英国は国債発行により巨額の軍事資金を確保し、いくつもの戦争に勝利することにより大英帝国樹立に踏み出したのです。…

過去からの経済 (歴史から読む現代経済(日本経済新聞社))

本書は、2004年、日本経済新聞に「やさしい経済学 歴史に学ぶ」というシリーズで掲載されたものをもとに1冊の本としてまとめあげられたものです。 大不況・金融危機の克服から年金・雇用問題、人口減少や環境問題等々15の経済的諸テーマを、当該分野の専門家…

日本人のしきたり (飯倉 晴武)

いつも参考にさせていただいている「ふとっちょパパ」さんが紹介されていた本です。 「しきたり」を辞書で引くと、「前々からそのようにしてきたこと。ならわし。慣例。」といった説明があります。 個人的には「しきたり」をあまり気にする方ではありません…

世界遺産の建築を見よう カラー版 (古市 徹雄)

本書は、世界遺産の中から、西洋建築とイスラム建築の代表的なものを紹介したガイドブックです。(巻末には、日本の世界遺産建築が3つ付記されています。) 豊富なカラー写真と建物の平面図や空間構成図等、各種の図版が豊富に掲載されていてパラパラみるだ…

古戦場 敗者の道を歩く (下川 裕治)

源平~幕末・明治初期に至る合戦ゆかりの史跡を辿った案内本です。 著者が自らの足で訪れ歩いた記録なので、現場感を感じる書きぶりです。 紹介された史跡の中で、たとえば「関が原」などは、現在でもその現場自体がかなりの程度「古戦場」として残っていま…