
いつも利用している図書館の「新着書」の書架を眺めていて目につきました。
学生時代は長期の休みごとに国内各地を鉄道で旅行していたのですが、社会人になってからは「出張only」になりました。なので、「駅そば」といっても名古屋駅新幹線ホームの「きしめん(住よし)」ぐらいしか食べたことがありません。
そういう私ですが、この6月(2025年)会社も退職し、時間だけは有り余るほどある立場になったので、これからの過ごし方の参考になるかと思いパラパラとページを繰ってみました。
みればみるほどいいですねぇ、食指が動くとはこういう感覚をいうのでしょうが、ここでは(ひとつひとつの「駅そば」の紹介箇所ではなく)気になった記事のなかから特に印象に残ったところをひとつ書き留めておきましょう。
巻末のコラムで、最近の「駅そばの運営傾向」について触れているくだりです。
「“脱JR系・脱鉄道系”で駅そばは地元密着路線へ」というタイトルどおり、
(p154より引用) 近年、こうしたJR系列の駅そば店から、JR系列ではない地元事業者の駅そば店へ転換されるケースが相次いでいる。近年の駅そば事情を考察するうえで、軽視できない大きな流れだ。
この傾向は、旅客輸送が落ち込んでいる地方が中心で、また、首都圏のJRより関西の私鉄で顕著だといいます。
鉄道会社の立場では、経営状況の悪化をトリガーにした効率化施策のひとつとしての事業分離(譲渡)でしょうし、長年「駅そば」を楽しんできた地元民や “駅そばファン” にとっては、どういう形態であれ店舗が存続するのは望ましいことでしょう。
昨今の「地元主導の経営母体の変更」は、“持続可能な「駅そば」” の実現において大いに期待できるものですね。
とはいえ、もちろん、経営母体の変更だけで万事解決するわけではありません。
特に地方においては、駅に立地している限り、「飲食業(駅そば)」の基盤となるマーケットサイズの縮小は避け難いものなので、それに対抗して、商品やエリアの魅力を高める継続的な工夫が不可欠ではあります。
「駅そば」だけに頼る “一本足打法” ではなく、人の流れを呼び込むあの手この手のチャレンジと併せ、「地方創成の取り組み」としてのシナジーが生まれることを望みたいですね。
