
このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ” と以前よく読んでいた大沢在昌さんの作品に偏っているので、ちょっと趣向を変えて、今まであまり読んだことのない作家の方々の作品にトライしてみようと思っています。
この作品は、呉勝浩さんによるクライム・ミステリーで、2023年には直木賞候補にもなったベストセラー小説ですが、最近、佐藤二朗さん主演で好評を博した同名映画の原作ということで気になりました。
「爆弾を使った無差別殺人事件」というモチーフは、手垢に塗れるほど使い古されたものなので、一体どこで差異化させるのかが創作者としての腕の見せ所ということになります。
そのあたり、ネタバレになるとまずいので細かな内容には触れませんが、本作の場合は、それぞれ一筋縄ではいかないキャラクタどうしの “容疑者と刑事の心理戦” が勘所ということなのでしょう。
ただ、その応酬で抉り出される “人間の本性” とやらは、どうでしょう、共感できるものだったでしょうか ・・・。私としては、正直なところ “感覚的” に素直には楽しめない作品でした。
とはいえ、映画での佐藤二朗さんは、観てみたいですね。これは間違いなく絶品だと思います。
